紫外線乱反射するネットで サイドから侵入する アザミウマ類を削減!
ハウス栽培では、換気が必要になる季節がやってくると、
ハウスサイドからの害虫の侵入が深刻な問題になっています。
その問題を解決するために、紫外線を乱反射する防虫ネット「虫フラッとネット」ができました。
害虫防除の原理
紫外線を乱反射するネットで害虫防除をする原理を、図1と図2に示しました。

高知県の普及所にてアザミウマ類の防除試験実施
高知県で「虫フラッとネット」が試験されました。
生産地からの要望で、試験場所や作物は公表できませんが、試験概要と結果だけご案内します。
試験概要
■栽培作物 非公表
■実証期間 2022年5月27日~8月12日
■設置場所 非公表
■試験区 試験圃場①と試験圃場②の2棟
試験区:虫フラッとネット(0.6mm目合い)
対照区:防虫ネット (4mm目合い)
※写真1と図3を参照
■試験方法 ハウス内に設置した捕虫シート(青)へのアザミウマ類の付着数(捕獲数)を調査

試験結果
結果を表1と図4に示しました。

試験圃場①では、試験区が対照区と比べて捕獲されるアザミウマ類の頭数が少なく推移しました(図4上)。
試験圃場②では、1回目の調査日では試験区の方が多くなりましたが、その後は少なく推移しました(図4下)。
4mmの防虫ネットよりも目合いが細かいから防除できたのではないかという指摘もあります。
紫外線乱反射を利用して害虫防除ができたということを立証するために、0.4mmの防虫ネットと比較試験を実施していただきました。
高知県須崎農業振興センター高南農業改良普及所での防除試験
試験概要は以下の通りです。
試験概要
■栽培作物 施設ニラ
■実証期間 2021年7月1日~9月7日
■設置場所 高知県四万十市
■試験区 ①虫フラッとネット
②0.4mmネット
③無処理
■試験方法 各区画のハウス内に捕虫シートを設置し、付着したアザミウマの数を調査

試験結果
試験圃場の様子を写真2と図5に示しました。
試験結果を表2に示しました。
害虫の絶対数が少ないですが、0.4mmの防虫ネットと比較しても、少ない捕虫数になりました。
サイドからの害虫侵入を防ぐために
高知県の二ヶ所の試験結果から、「虫フラッとネット」がサイドから侵入するアザミウマ類を減らす効果があることが分かりました。
IPMの一環として、紫外線を乱反射する資材を取り入れる試みはいかがでしょうか?