紫外線を乱反射する資材で害虫防除に取り組んでみませんか!?
ハウスサイドから侵入する害虫
暑くなるとハウスサイドの換気時間と回数が増えてきますね。
換気をすると、害虫の侵入リスクも増えてきます。
害虫は入れたくないが、ハウスの換気はしたい。
このような矛盾する状況が起きます。
そんな方に紫外線を乱反射して害虫を防除する「虫フラッとシート」と「虫フラッとネット」をおすすめします。
紫外線乱反射を利用した害虫防除とは?
この「虫フラッとシート」と「虫フラッとネット」は少し特殊な原理で害虫防除をしています。
昆虫は、紫外線を背にして飛ぶ習性があります。
これを背光反応と呼びます。
図1では、紫外線があちこちから照射されると飛行困難になるという様子を示しました。
この原理を利用して、害虫の飛行を阻害して、害虫防除します。
紫外線を乱反射する糸で出来たシート(虫フラッとシート)やネット(虫フラッとネット)を、
ハウス周囲に設置するだけで、害虫防除ができます(図2)。

高知県須崎農業振興センター高南農業改良普及所での防除試験
では、どの程度害虫防除効果があるのでしょうか。
高知県で害虫防除効果を実証しました。
試験概要
■栽培作物 施設ニラ
■実証期間 2021年7月1日~9月7日
■設置場所 高知県四万十市
■実証面積 1,200㎡(24m×50m)
■試験区の構成(図4)
ハウス側面を4区画に分け、以下の条件で比較較しました。
① ネット+シート(併用区)
② ネットのみ(ネット区)
③ シートのみ(シート区)
④ 無処理(対照区)
■ 参考区(別条件)
⑤ 一般防虫ネット0.4mm
※⑤は図4とは別条件として、参考比較データとして評価しています
■試験方法 各区画のハウス内に捕虫シートを設置し、付着したアザミウマの数を調査

試験結果
表1から、「④無処理」に対して、「③シートのみ」(虫フラッとシート)では62%の抑制効果があり、
「①ネット+シート」と「②ネットのみ」(虫フラッとネットのみ)では96%の抑制効果があることが分かりました。
表2から、「③シートのみ」(虫フラッとシートのみ)でも、「⑤0.4mmネット」と同様の抑制効果になりました。
また、「⑤0.4mmネット」よりも0.6mmの「②ネットのみ」(虫フラッとネットのみ)の方が、
ハウスに侵入したアザミウマ類の数が少ないことが分かりました。

ハウスの構造に合わせた物理的防除を
試験結果から、紫外線乱反射をするシートとネットをハウス周囲に展張すると、
まったく何も対策しない場合よりも、害虫防除効果があり、
更に、0.4mmネットを展張した場合よりも害虫防除効果があることが分かりました。
つまり、通気性を確保しながらもよりよい防除効果が期待できます。
生産現場のハウス環境は様々です。
ハウス周囲にシートを敷けるスペースがない場合もありますし、
防虫ネットが設置しづらい栽培環境もあるでしょう。
上記試験結果から、それぞれの現場に合わせて、適した物理的防除を選択されることをおすすめします。