春のイチゴ栽培、最大の敵「高温」に打ち勝つ資材とは?
イチゴ農家にとって、4月以降の「栽培後期」は温度との戦いではないでしょうか。
春の陽気とともにハウス内の温度が急激に上昇すると、イチゴの生育スピードは加速します。
しかし、ここで一つの大きな課題が起きます。
「色付きだけが早まり、熟成(糖度)が追いつかない」という現象です。
見た目は真っ赤で美味しそうなのに、食べると水っぽい……。
そんなジレンマを解消するため、埼玉県久米原農園で行われた実証試験の結果をご案内いたします。
4月のハウス内をいかに「涼しく」保つか
課題は、ハウス内の温度上昇を抑制し、果実がじっくりと熟す時間を稼ぐことです。
今回の試験では、4月1日からの45日間、無被覆(慣行区)や他社製品と比較して、
遮熱・遮光資材「ビーナスホワイトストロング」が試験されました。
実証試験の概要
期 間: 4月1日より約45日間
試験品:
- 慣行区(無被覆)
- 他社製品
- ビーナスホワイトストロング

全粒搾汁し、その果汁から厳密に糖度を測定。


結果は、「温度を下げて、糖度を上げる」
通常、遮光などで温度を下げようとすると、日照不足により糖度が低下するリスクが伴います。
しかし、今回の試験結果では糖度の低下はありませんでした。

「ビーナスホワイトストロング」を使用した区画では、ハウス内を涼しく保ち、
慣行区と比較して糖度が向上するという結果が得られました。
これは、単に熱を遮るだけでなく、植物にとって有効な光を効率よく取り込みつつ、
果実がじっくりと栄養を蓄えられる「適温環境」が作り出せたということでしょう。
これからの「春イチゴ」は
栽培後期の品質低下は、収益に直結する切実な問題です。
久米原農園での試験結果は、春以降も「甘くて高品質なイチゴ」を安定して届けるため、